生活習慣の変化や高齢化に伴い,動脈硬化の患者が増加しつつある。この動脈硬化を検出する手法として,簡便かつ無侵襲な超音波画像を用いた診断法がある。 本研究は,頸動脈を対象として超音波断層装置により撮像された画像を用いて,動脈硬化の検出を行うものである。
健常者の頸動脈は内膜中膜複合体および外膜が場所によらず一定の幅を有し,動脈壁内部の組織についても一様な分布を示すが,動脈硬化が生じるとこの一様性がなくなる。
そこで,本手法は動脈硬化が生じた際にできる組織の輝度変化に着目して動脈硬化を検出する手法について提案する。
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