現在、覚醒水準の指標には脳波、心拍、瞬目等が用いられている。しかしこれらの 生理指標を計測する場合にはセンサーを装着する必要があり容易に計測出来ないという 問題点がある。我々は、非接触で容易に計測が出来る赤外線サーモグラフィ装置を用いて、運転時のドライバーの覚醒度を判定することを目的としている。 しかし赤外線サーモグラフィ装置は外部環境の変化に弱いとされている。そこでドライビングシュミレータを用いて疑似運転課題を与えた被験者の顔面に風を当てる実験と室温を変化させる実験を行った。その結果、外部環境が変化しても、実験条件を統制した場合とほぼ同じ結果を得ることが出来た。
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